受付担当の方とは、式後の宴席の途中か宴の後に事務的な引継ぎを行います。芳名帳、弔電、香典帳、香典、お供物、供花控えを受け取り、残金や出納書類を受け取って照合し、立て替えがあれば支払います。
僧侶へのお布施は、正式には式後、お寺に行ってお礼のあいさつとともに渡すのが正式ですが、最近はお通夜のふるまい後に渡すことが多いようです。葬祭会社への支払いは請求書が来てからで構いません。
健康保険、世帯主変更や免許証返還などの諸手続きもできるだけすみやかに行います。たくさんの書類を確実に処理するために手続き一覧リストを作り、モレのないようにチェックしていきます。
なお故人の預貯金についてですが、死亡した時点で遺産となり口座が凍結されて現金が引き出せなくなることを承知しておきましょう。
仏教では亡くなった人が輪廻転生して行き先が決まるのは49日後と考えられており、それまでの期間を「中陰」といい、遺族はお祝い事への出席を控えます。そして四十九日法要を経て徐々に日常生活に戻っていきます。
その後の定期的な追悼儀礼(法事)は、百か日、一周忌、三回忌、七回忌、十三回忌と続きます。一般的に盛大に執り行われるのは三回忌までで、その後は内輪で済ませるケースが多いようです。
大事な家族や愛する人を失うと、まず大きな悲しみで心が痛み、それから長い期間をかけて心境が変化していきます。
遺族が乗り越えなければならない悲嘆(グリーフ)する心境の移り変わりを「グリーフワーク」といいます。グリーフワークは以下のような経緯をたどります。
亡くした直後、現実感がマヒし、茫然として無感覚な状態に陥る。
きっとどこかで生きていると思い込む。故人の声を聞く時もある。
なぜ自分だけがこんな目に遭わなければいけないのかと激しい怒りを抱く。強い罪悪感に駆られることもある。感情や行動のコントロールができない。
やる気をなくし、孤独感に苛まれる。人と会うのがおっくうになる。
死んでしまったという事実を受け止めてあきらめ、悲しみから立ち上がる。
グリーフワークを乗り越えるには、パニック時期や抑うつ時期には、無理をしないことが第一。
悲しみをむやみに避けず泣きたいだけ泣き、気持ちを開放することも必要です。一人で考え込まず、時には友人に打ち明けて感情のガス抜きを。
また、身近な人がグリーフワークと向き合っている場合、お説教やアドバイスは禁物です。遺族の立場に立って耳を傾け、心を支えましょう。