お葬式の形や規模を生きているうちにあらかじめ決めてしまうのが「生前予約」です。費用は保険や信託商品で支払う制度が使われます。
東京都生活文化局が調査した「葬儀にかかわる費用等調査報告書(平成13年)」によると、生前予約を受け付けている葬祭会社は78.1%、現在はさらに増えていると思われます。自分のことは自分で決めたいという人だけでなく、家族のお葬式を大切に考えたい人にもお勧めです。
いざという時、遺族は動揺して冷静な選択ができず、予算オーバーやサービス面のトラブルを起こすことも少なくありません。生前に決めておけばそのような問題も起こりません。とても合理的なシステムで、欧米では普及が進んでいますが、日本ではまだあまり知られていないようです。
生前予約は、第三者にプランを任せるにあたり、忠実に実行してくれるかどうかが当人にとって大きなポイント。契約者は自分でプランの実行を確認することはできないので、契約の前提として信用できる業者を選ぶことが肝心です。
この3点は書類をよく確認するとともに、内容を家族にも説明します。約束と違うことが実行されないよう、しっかりと契約を作りましょう。
遺産相続や後見人指定といった法的効力のある項目を決められた書式で記した「遺言」と違い、法的に拘束できない事柄について書き留めておく「エンディングノート」は、強制力はありませんが本人の意思をはっきりと示し、家族をまとめるためにとても役立ちます。
記入する内容は、お葬式の出し方や形見分けなどの明細や人生の終わりをどのように過ごしたいかという希望、自分の人生の中でぜひ残しておきたいエピソードなど。万一の時にすぐ手に取れるよう、ノートの置き場所は家族に伝えておきます。
パソコンで書いてもいいのですが、改ざんの問題が起きかねないので、手書きで書くことをお勧めします。